介護職として働いていると、
「介護福祉士って取る意味あるの?」
「給料は本当に上がるの?」
「勉強してまで取る価値があるの?」
と悩むことがあります。
結論から言うと、介護福祉士は取得する価値が高い国家資格です。
確かに資格を取っただけで給料が何万円も上がるわけではありません。
しかし、転職や昇進で有利になり、将来の選択肢も広がります。
私は介護職として22年間働いてきました。
その中で、介護福祉士を取得したことで活躍の場を広げた職員をたくさん見てきました。
この記事では、介護福祉士を取得すべき理由を給料・キャリア・転職の
視点から分かりやすく解説します。
介護福祉士とはどんな資格?
国家資格である
介護福祉士は介護に関する唯一の国家資格です。
国家資格とは、国が専門的な知識や技術を持っていると認めた資格のことです。
介護の現場では無資格でも働けます。しかし、
介護福祉士を取得すると専門職としての信頼が高まります。
利用者さんやご家族から安心してもらいやすくなることも大きなメリットです。
介護職の代表的な資格である
介護職にはさまざまな資格があります。
例えば、
- 介護職員初任者研修
- 実務者研修
- 介護福祉士
などです。
その中でも介護福祉士は介護職の代表的な資格として広く知られています。
介護業界で長く働くなら、一つの目標になる資格といえるでしょう。
介護福祉士になる方法
介護福祉士になるためには、一般的に実務経験ルートで受験する人が多いです。
実務経験ルートの場合は、
- 介護現場で3年以上働く
- 実務者研修を修了する
- 介護福祉士国家試験を受験する
- 合格後に登録する
という流れになります。
仕事を続けながら取得を目指している人もたくさんいます。
介護福祉士を取得すべき結論
給料が上がりやすくなる
介護福祉士を取得すると資格手当が支給される施設があります。
また、介護職員等処遇改善加算では、介護福祉士の配置が評価される仕組みがあります。
そのため、無資格者や初任者研修修了者より給料が高くなる傾向があります。
厚生労働省の調査でも、介護福祉士は無資格者より平均給与額が高い結果が示されています。
ただし、資格を取れば必ず大幅に給料が上がるわけではありません。
給料アップだけを目的にするのではなく、将来への投資として考えることが大切です。
キャリアの選択肢が広がる
介護福祉士を取得すると、将来の働き方の選択肢が増えます。
例えば、
- ユニットリーダー
- フロアリーダー
- サービス提供責任者
- 管理職
などを目指しやすくなります。
実際に求人票を見ると、「介護福祉士歓迎」や「介護福祉士必須」
と書かれていることも少なくありません。
資格を持っていることで、キャリアアップのチャンスが広がります。
転職で有利になる
介護福祉士は転職でも大きな武器になります。
施設側は、経験だけでなく資格の有無も重視しています。
そのため、介護福祉士を持っている人は応募できる求人の幅が広がります。
特に、
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 訪問介護事業所
などでは高く評価されることがあります。
同じ経験年数でも、資格を持っている人の方が有利になる場面は少なくありません。
介護福祉士で給料はどれくらい変わる?
厚生労働省調査の結果
介護福祉士を取得すると、本当に給料は上がるのでしょうか。
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」では、
介護福祉士の方が無資格者より給与額が高い傾向が示されています。
もちろん勤務先や地域によって差はあります。
しかし、介護福祉士を取得することで資格手当や処遇改善加算の対象になりやすくなるため、
結果として給与アップにつながるケースが多いです。
私自身も22年間介護現場で働いてきましたが、
介護福祉士を取得してからリーダー職や責任ある仕事を任される職員を数多く見てきました。
給料だけでなく、評価される機会が増えることも大きなメリットです。
資格手当の実態
介護福祉士を取得すると資格手当を支給する事業所があります。
金額は施設によって異なりますが、月5,000円〜20,000円程度が一般的です。
例えば月10,000円の資格手当が支給される場合、
1年間で12万円
10年間で120万円
の差になります。
毎月の金額は大きく感じなくても、長期間働くと大きな差になります。
ただし、資格手当の有無や金額は事業所によって違います。
転職を考える際は求人票を確認しておきましょう。
処遇改善加算との関係
介護業界では、介護職員等処遇改善加算という制度があります。
これは介護職員の賃金改善を目的として国が設けている制度です。
介護福祉士の配置は加算の算定要件の一つとして評価されるため、介護福祉士を多く配置している事業所ほど加算を受けやすくなります。
その結果、
- 賞与
- 手当
- 月給
などに反映されることがあります。
介護福祉士を取得することは、自分自身の市場価値を高めるだけでなく、
事業所にとってもメリットがある資格なのです。
介護福祉士は意味ないと言われる理由
給料が劇的には増えない
介護福祉士は意味がないと言われる理由の一つが、給料が急激に増えるわけではないことです。
例えば資格を取得した翌月から給料が5万円も10万円も上がるケースは多くありません。
そのため、
「苦労して取得したのに思ったより変わらない」
と感じる人もいます。
しかし、介護福祉士の価値は給料だけではありません。
長い目で見ると転職や昇進で有利になるため、将来的な収入アップにつながる可能性があります。
業務内容が大きく変わらない
介護福祉士を取得しても、
- 食事介助
- 排泄介助
- 入浴介助
などの基本業務は変わりません。
そのため、
「資格を取ってもやることは同じ」
と感じる人もいます。
確かに現場業務は大きく変わりません。
しかし、後輩指導やリーダー業務など任される役割は増えていきます。
介護福祉士は知識と技術を証明する資格でもあるため、職場からの信頼につながります。
資格取得に時間と費用がかかる
介護福祉士を取得するためには、
- 実務経験
- 実務者研修
- 国家試験
が必要です。
実務者研修には数万円から十数万円の費用がかかります。
また、仕事をしながら勉強時間を確保しなければなりません。
そのため、
「大変だから意味がない」
と感じる人もいます。
しかし、国家資格は一度取得すれば一生使える資格です。
介護職として長く働く予定なら、将来への投資と考える価値は十分にあるでしょう。
それでも介護福祉士を取得すべき理由
国家資格は一生残る
介護福祉士は国家資格です。
一度取得すれば基本的に一生使えます。
介護業界はもちろん、介護に関係するさまざまな仕事で評価される資格です。
私は22年間介護職として働いてきましたが、介護福祉士を取得して後悔している人よりも、
「もっと早く取ればよかった」
と言う人を多く見てきました。
資格は年齢を重ねても自分を支えてくれる財産になります。
体力や環境は変わっても、資格はなくなりません。
だからこそ介護職を続けるなら早めの取得がおすすめです。
求人の応募条件になる
転職サイトや求人票を見ると、
「介護福祉士歓迎」
「介護福祉士優遇」
「介護福祉士必須」
と記載されている求人をよく見かけます。
つまり、資格があるだけで応募できる求人が増えるということです。
特に、
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 訪問介護事業所
などでは介護福祉士が高く評価される傾向があります。
今の職場に不満がなくても、将来転職する可能性は誰にでもあります。
そのとき介護福祉士を持っていると選択肢が広がります。
現場の信頼が高まる
介護福祉士を取得すると、周囲からの見られ方も変わります。
資格を持っているから偉いわけではありません。
しかし、
「国家資格を取得するために勉強した人」
として評価される場面はあります。
実際に私の職場でも、
- 新人指導
- 実習生指導
- リーダー業務
などを任される職員の多くは介護福祉士を取得しています。
利用者さんやご家族から信頼を得やすくなることもメリットです。
介護は人と人との仕事です。
信頼は大きな武器になります。
将来の選択肢が増える
私が介護福祉士を取得する最大の価値だと思うのは、将来の選択肢が増えることです。
例えば、
- リーダー職を目指す
- サービス提供責任者になる
- 管理職になる
- ケアマネジャーを目指す
など、キャリアアップの入り口になることがあります。
反対に資格がないと、
「経験はあるけれど応募できない」
という場面も出てきます。
介護職は長く続ける仕事です。
今だけでなく5年後、10年後を考えることが大切です。
22年介護職として私が思うこと
私は介護職として22年間働いてきました。
その中で感じるのは、介護福祉士は給料以上の価値がある資格だということです。
確かに資格を取っただけで人生が大きく変わるわけではありません。
しかし、
- 自信がつく
- 知識が身につく
- 転職で有利になる
- 将来の選択肢が広がる
というメリットがあります。
介護職として長く働きたいなら、取得して損をする資格ではありません。
もし今、
「勉強するか迷っている」
という方がいるなら、私は挑戦することをおすすめします。
なぜなら、介護福祉士は今の自分のためだけではなく、将来の自分を助けてくれる資格だからです。
転職で介護福祉士は有利になる?
求人数が多い
介護福祉士を取得すると応募できる求人が増えます。
介護業界は人手不足が続いていますが、施設側はできるだけ経験と知識のある職員を採用したいと考えています。
そのため求人票を見ると、
- 介護福祉士歓迎
- 介護福祉士優遇
- 介護福祉士必須
と記載されていることがあります。
無資格でも応募できる求人はありますが、介護福祉士を持っている方が選択肢は広がります。
将来転職を考えたときに有利になるのは大きなメリットです。
正社員採用で有利になる
介護福祉士は国家資格です。
そのため採用担当者から
「介護の知識と技術を身につけている人」
と評価されやすくなります。
私が働いてきた職場でも、正社員採用やリーダー候補の募集では
介護福祉士が優遇されることがありました。
もちろん資格だけで採用が決まるわけではありません。
しかし、同じ経験年数の応募者なら資格を持っている方が有利になる可能性があります。
好条件求人に応募しやすい
介護福祉士を取得すると、給料や待遇の良い求人にも応募しやすくなります。
例えば、
- 賞与が高い施設
- 夜勤手当が充実している施設
- リーダー候補の求人
- サービス提供責任者の求人
などです。
これらの求人では介護福祉士が応募条件になっていることがあります。
資格がないと応募すらできない場合もあります。
反対に資格を持っていれば、
「働く場所を選ぶ側」
になりやすくなります。
転職を考えていなくても取得する価値はある
今の職場に満足している人もいるでしょう。
私も転職を前提に資格を取得したわけではありません。
しかし、介護職は何があるか分かりません。
- 職場の方針変更
- 人間関係の悩み
- 家庭の事情
- 引っ越し
などで転職が必要になることもあります。
そんなとき介護福祉士を持っていると安心です。
資格は転職するためだけでなく、自分の将来の選択肢を増やすための保険にもなります。
22年介護職として感じること
私は22年間介護の仕事を続けてきました。
その中で感じるのは、
「介護福祉士を持っていて困ることはほとんどない」
ということです。
逆に、
「介護福祉士を持っていれば応募できたのに」
という場面は何度も見てきました。
資格取得には時間もお金もかかります。
それでも長く介護業界で働くなら、取得する価値は十分あります。
将来の自分のために、今のうちから準備しておくことをおすすめします。
キャリアアップへの影響
リーダー職を目指しやすくなる
介護福祉士を取得すると、リーダー職を任される機会が増えます。
介護現場では、
- ユニットリーダー
- フロアリーダー
- 主任
などの役職があります。
これらの役職では、利用者さんの支援だけでなく職員への指導や業務調整も行います。
そのため施設側は、介護福祉士を取得している職員を候補として考えることが少なくありません。
私の職場でもリーダー職の多くは介護福祉士を取得しています。
もちろん資格だけで決まるわけではありませんが、キャリアアップのスタートラインに立ちやすくなります。
サービス提供責任者を目指せる
訪問介護ではサービス提供責任者という重要な職種があります。
サービス提供責任者は、
- 訪問介護計画書の作成
- 利用者さんや家族との連絡調整
- ヘルパーへの指導
などを担当します。
介護福祉士はサービス提供責任者の資格要件の一つです。
そのため訪問介護の分野で活躍したい人にとって、
介護福祉士は大きな武器になります。
ケアマネジャーへの第一歩になる
将来ケアマネジャーを目指している人にも介護福祉士はおすすめです。
ケアマネジャーは利用者さんのケアプランを作成し、
介護サービス全体を調整する仕事です。
介護現場で得た経験に加えて、介護福祉士として学んだ知識は
ケアマネジャーの業務にも役立ちます。
実際に私の周りでも、
介護福祉士
↓
ケアマネジャー
というキャリアを歩んだ人がたくさんいます。
将来の可能性を広げる意味でも取得する価値があります。
管理職への道が開ける
介護施設には、
- 施設長
- 管理者
などの管理職があります。
管理職になるために必ず介護福祉士が必要というわけではありません。
しかし、現場経験と国家資格を持っていることは大きな強みになります。
管理職は職員教育や施設運営にも関わるため、
専門知識と信頼が求められます。
介護福祉士はその土台になる資格です。
22年介護職の私が感じること
私は22年間介護現場で働いてきました。
その経験から感じるのは、
介護福祉士は「今の仕事のための資格」ではなく、
「未来の選択肢を増やす資格」だということです。
資格を取得した直後は大きな変化を感じないかもしれません。
しかし数年後、
- 転職したい
- リーダーを目指したい
- ケアマネジャーになりたい
と思ったときに資格の価値を実感する場面が増えてきます。
介護職として長く働くなら、
早めに取得しておいて損はありません。
将来の自分を助けるための自己投資として考えることをおすすめします。
22年介護職の私が伝えたいこと
私は22年間介護の仕事を続けてきました。
その中で感じるのは、
介護福祉士を取得しなかったことを後悔する人はいても、
取得したことを後悔する人はほとんど見たことがないということです。
もちろん勉強は大変です。
仕事をしながら実務者研修を受け、
国家試験の勉強をするのは簡単ではありません。
それでも介護職として長く働くなら、
介護福祉士は取得する価値があります。
今すぐ必要なくても、将来の自分を助けてくれる資格になるはずです。
介護福祉士取得までの流れ
実務経験を積む
介護福祉士国家試験を受験するためには、受験資格を満たす必要があります。
多くの人が利用する実務経験ルートでは、介護現場で3年以上の実務経験が必要です。
働きながら受験を目指せるため、現在介護職として勤務している方に最も一般的な方法です。
実務者研修を修了する
実務経験ルートでは実務者研修の修了も必要です。
実務者研修では、
- 医療的ケア
- 介護過程
- 認知症ケア
などを学びます。
通信講座を利用できる学校も多いため、働きながらでも受講しやすくなっています。
介護福祉士国家試験を受験する
受験資格を満たしたら介護福祉士国家試験に申し込みます。
試験では、
- 人間関係とコミュニケーション
- 介護
- こころとからだのしくみ
- 医療的ケア
など幅広い分野から出題されます。
しっかり対策すれば十分合格を目指せる試験です。
合格後に登録する
国家試験に合格しただけでは介護福祉士にはなれません。
登録手続きを行い、
介護福祉士登録証が交付されて初めて介護福祉士として名乗ることができます。
忘れずに手続きを行いましょう。
よくある質問
40代からでも介護福祉士を取得できますか?
はい、取得できます。
介護福祉士国家試験に年齢制限はありません。
私の職場でも40代や50代で取得した職員がたくさんいます。
介護経験が豊富な人ほど現場の知識があるため、十分合格を目指せます。
独学で合格できますか?
独学で合格している人もいます。
ただし介護福祉士国家試験は出題範囲が広いため、
参考書や問題集を使った計画的な学習が大切です。
過去問題を繰り返し解くことが合格への近道になります。
実務者研修は必須ですか?
実務経験ルートで受験する場合は必須です。
実務経験3年だけでは受験できません。
受験を考えている方は早めに実務者研修の受講を検討しましょう。
ケアマネジャーを目指すなら取得した方がいいですか?
おすすめです。
介護福祉士で学ぶ知識はケアマネジャーの仕事にも役立ちます。
また、介護現場での信頼やキャリアアップにもつながるため、
取得しておいて損はありません。
まとめ
介護福祉士は介護業界で働く人にとって取得する価値が高い国家資格です。
給料が大幅に上がるわけではありませんが、
- 資格手当が期待できる
- 転職で有利になる
- キャリアアップしやすくなる
- 将来の選択肢が広がる
といった大きなメリットがあります。
私は22年間介護職として働いてきましたが、
介護福祉士を取得して後悔している人をほとんど見たことがありません。
反対に、
「もっと早く取ればよかった」
という声は何度も聞いてきました。
介護職として長く働くなら、介護福祉士は将来の自分への投資になります。
今は必要性を感じなくても、数年後に資格の価値を実感する場面がきっと訪れるでしょう。
介護職としての可能性を広げるために、ぜひ介護福祉士の取得に挑戦してみてください。

